トム・クルーズもHFPAに抗議 ゴールデングローブ賞の3つのトロフィーを返還
ゴールデングローブ賞を主催するハリウッド外国人映画記者協会(以下、HFPA)が窮地に陥っている。今年2月、メンバーに黒人が一人もいなかったことが公になり、また、元会長の人種差別的な発言も明るみとなった。
先日、スカーレット・ヨハンソンはHFPAを「性差別的」と批判し、業界人に対して「距離を置こう」と呼びかけた。今年、「ある家族の肖像/アイ・ノウ・ディス・マッチ・イズ・トゥルー」で主演男優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)を獲得したマーク・ラファロは「この賞を、誇りに思うこともうれしく感じることもできない」と心境をツイートした。Amazon、Netflix、ワーナーメディアもHFPAとは「仕事をしない」と表明。HFPAへの風当たりは強くなる一方だ。
1996年からゴールデングローブ賞授賞式を放送しているNBC局は事態を重く見て、2022年の授賞式の放送を取りやめることを発表。このニュースを受け、新たにHFPAボイコット運動に加わったのがトム・クルーズだ。
これまでに『7月4日に生まれて』『ザ・エージェント』『マグノリア』でゴールデングローブ賞を受賞したトムだが、3つのトロフィーをHFPAに返還したことが「Deadline」によって明らかになった。HFPAに対する抗議の意味合いを持つという。
(Hiromi Kaku)
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