『ランディーズ』川村陽介×浅利陽介×久保田悠来 男たちの秘話!
(Photo:cinemacafe.net)
大ヒットとなった『ROOKIES−卒業−』の一員としてブレイクした川村さんにとって、本作は初主演映画。「メチャクチャ嬉しかったのと同時に超不安で『できるのか?』っていう思いは撮影前の顔合わせのときから、完成した作品を観た後もずーっとありました」と語る。そんな川村さんについて、久保田さん、浅利さんに尋ねると「ムードメーカー!」(久保田さん)、「良くも悪くも(笑)、みんなを引っ張ってくれる人。
いいときもあるし、悪ノリのときもあるし(笑)」(浅利さん)と楽しそうな現場の様子が伝わってくる。
では逆に、川村さんから見た2人は?
「いやぁ、特にないですね…」と言ってるそばから久保田さんと浅利さんは耳を指でふさぐ仕種。思わず「コラコラ、何してんだ!」と笑顔で2人にツッコミを入れつつ…。
「本当に尊敬できる部分がすごくありました。立ち方や、現場の見方ひとつでもね。一緒にやってて『うわ、こいつ本番でかましたよ!』って悔しくなることもあったし、いい刺激ももらえました。馴れ合いではなく、いい意味で昔からの仲間のような空気で演じることができたな、と。それから、突拍子もない僕のフリに付き合ってくれて感謝してます(笑)」。
映画を観ると街のトラブルバスター的な「便利屋助っ人稼業」という職業に、ついつい憧れを抱いてしまうが、演じた彼らも同じ思いのよう。久保田さんが「俳優やってなかったら、やってみたい職業ですね。毎日違うことができるし。でも、相当危険だと思うけど…男のロマン?」と言えば、川村さんは「猫探しもやるし、おばあちゃんの『たんすの上のものを取って』という要望にも応える!」とやる気満々。浅利さんは「何でもありな感じが面白いですね。でも猫探しはめんどくさいくないですか?」と3人のやり取りは映画の中の一幕のよう。
近年、描き方はいろいろだが“ワル”や“学校や社会のはぐれ者”を主人公にした映画が次々とヒットを遂げている。本作の蘭たちは決して不良ではないが、結構やんちゃな過去を持ち、いまも日の当たらない“裏”の世界での仕事を生業とする男たち。
こうした傾向について、3人はどのように見ているかというと…。
「みんな“戦いたい”って気持ちがあるんですかね?沸々とした思いを抱いていて、どこかにぶちまけたいって思いを持ってるのかもしれないですね。後は信念ですかね、彼らが持ってる」と言うのは浅利さん。久保田さんも浅利さんの言葉を引き継ぎこう語る。「(映画に出てくる)こういう奴らの方が、男同士の感情を素直にぶつけ合ってる部分が多いのかな、と思いますね。熱い友情や“裸”の部分を見せ合える男たちなのかな」。そして川村さんも「下手な理屈じゃなくて、スタートからゴールまで直線的に目指すエネルギー。それが分かりやすいんですよね。
感情の起伏が激しくて、回りくどいことは嫌いで、でも筋は通す。世の中見渡したときに、それができない人が多い。だからこそ、それができる人たちへの憧れの気持ちがあるのかも」とうなずく。
では3人とも、学生時代にワルに憧れたことは?
「ちょっと外れてるのがカッコよく見えたりね、枠の外にいるのが」(久保田さん)
「生活指導の先生が立ってるのに、堂々とタバコ吸いながら出て行く先輩とかいましたね(笑)!」(浅利さん)
「女の子もまた、そういう人に憧れるんだよね!」(川村さん)
話がアクションシーンに及ぶと、川村さんはイスから立ち上がって、狭いインタビュールームを動き回りながら、最後の戦いのシーンのアクションについて熱弁!詳細はここでは明かさないが、相当ハードな撮影だった模様。それに見合った凄まじいアクションが展開されているのでお見逃しなく!だが、ひとしきり話終わった川村さんが、最後の最後に見どころとして挙げたのは、意外にも自身のシーンではなく…。
「忘れないでほしいのはケンジ(浅利さん)のパンチ!イザってときにいいパンチをかまします」と強調。久保田さんも「普段、拳を振るわない男がついに振るった瞬間を見てほしい」とうなずく。当の浅利さんは照れくさそうに笑うも嬉しそう!最後まで「ランディーズ」の絆の強さを見せてくれた。
『ランディーズ』
12月26日(土)より名古屋センチュリーシネマにて、2010年2月6日(土)より大阪シネ・ヌーヴォXにて公開。
■関連作品:
ランディーズ 2009年11月14日よりユーロスペースにて、12月26日より名古屋センチュリーシネマにて、2010年2月6日(土)より大阪シネ・ヌーヴォXにて公開
© 2009永田晃一・少年画報社/「ランディーズ」製作委員会
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