残虐の証拠を手に命懸けの脱走…『アウシュヴィッツ・レポート』予告
アウシュヴィッツ強制収容所を脱走した2人の若いスロバキア系ユダヤ人のレポートによって、12万人のユダヤ人の命が救われた実話を映画化した『アウシュヴィッツ・レポート』から、予告編と場面写真が解禁となった。
今回解禁された予告編では、アウシュヴィッツ収容所の過酷な実態を外部に伝えるため、命懸けで脱走した2人の若きスロバキア人の姿を捉えている。
1944年4月、アウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所。収監された多くのユダヤ人たちは「最初の任務は名前を忘れること。諸君は帝国に仕えるのだ」と命じられ囚人番号がつけられる。
遺体記録係をしているスロバキア人のアルフレートは、残虐の証拠を持ち出し、有力者に届けると脱走を企てる。協力した同じ収容棟の仲間は「正直に話せば全員宿舎に戻れるんだぞ」と執拗に拷問されるが、アルフレートたちはホロコーストの真実を世界に伝えるため国境を目指す。
奇跡的に救出された2人は、赤十字職員にアウシュヴィッツの実態を告白し、レポートとして提出。
最後には“過去を忘れる者は、必ず同じ過ちを繰り返す(アメリカの哲学者/ジョージ・サンタヤナ)”の言葉と共に、知られざる真実に向き合うアルフレートのまっすぐな眼が印象的な映像となっている。