【どちらを観る?】2009年もあとわずか…年末年始オススメ映画レビュー第2弾
(Photo:cinemacafe.net)
1本目のオススメは、ほろ苦く甘酸っぱいラブストーリー『(500)日のサマー』。「自分の愛する相手が自分を愛していることほど幸せなことはない」。そんな恋愛の真理を胸きゅんタッチで教えてくれる珠玉の一作だ。
主人公は、夢はあるけれど追い求める気合いの足りない青年・トム。優しさと頼りなさが背中合わせにあるような彼が、クールでドライな女性・サマーに恋をし、関係を築き、恋に破れ、傷つき、成長していく。その間、500日をくるくると行き来しながら、恋のあんな瞬間やこんな瞬間を突きつけていくスタイルがシビアでユニーク。繊細な分だけうじうじ、夢見がちな分だけ能天気な繊細くん、トムの純情がお腹いっぱい伝わってくる。ただし、男目線を大威張りで掲げた物語ではあるものの、女性の気持ちも確実に把握しているのが本作の侮れないところ。
恋を信じないのではなく、トムとの恋を信じなかったサマーの500日こそが恋愛の真理を物語り、“(500)日のサマー”は案外身近な存在であることを教えてくれる。恋してきた人も恋する人も恋したい人も必見!
2本目のオススメは、モーリス・センダックの絵本を映画化した『かいじゅうたちのいるところ』。