くらし情報『トニー賞4冠&グラミー賞受賞の傑作ミュージカル、紆余曲折の映画化への道『イン・ザ・ハイツ』』

トニー賞4冠&グラミー賞受賞の傑作ミュージカル、紆余曲折の映画化への道『イン・ザ・ハイツ』

Photo by cinemacafe.net

米Entertainment Weeklyがオンライン上で行ったアンケート調査で、超大作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』を大きく上回り(31%)、6月の一番観たい作品に選出されたミュージカル映画『イン・ザ・ハイツ』(56%)。公開を前にアメリカで大きな話題となっている本作は、2008年にブロードウェイで上演されたミュージカル劇が原作。それ以降、世界各地で上演され、いまなお愛され続ける人気演目だ。今年日本でもMicro(Def Tech)と平間壮一のW主演で再演されている。今回は映画の原点となる、原作ミュージカルに迫った。

●「イン・ザ・ハイツ」はトニー賞4冠&グラミー賞に輝くブロードウェイミュージカル

「イン・ザ・ハイツ」の草稿が完成したのは2000年のこと。のちに『メリー・ポピンズ リターンズ』のジャック役や、同じくディズニー作品の『モアナと伝説の海』の楽曲を手掛けることで映画ファンの間でも有名になるリン=マニュエル・ミランダが、ウェズリアン大学在学中に書き上げた。80分間の一幕ものでキャンパス内での3日間の上演だったが、作詞・作曲も手掛けるミランダの才能に大きな注目が集まった。

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