“魅惑の国”の情緒や秘かなお洒落も…『モロッコ、彼女たちの朝』新写真
モロッコ・カサブランカの小さなパン屋を舞台に、家父長制の根強い社会で女性たちが直面する困難と連帯を描いた『モロッコ、彼女たちの朝』。この度、西洋画家に影響を受けたという新星女性監督マリヤム・トゥザニが豊かな色彩と光で描き出した、“魅惑の国”モロッコの異国情緒が溢れる美しい新場面写真5点が解禁となった。
地中海に面した北アフリカに位置するモロッコは、アフリカやアラブ、欧州など様々な文化が混ざり合い、独自の文化を築き上げてきた“魅惑の国”とも呼ばれる国だ。まず、未婚の妊婦サミアが持っているのは美しい細工が施された銀のティーポット。モロッコでは砂糖をたっぷり入れた甘いミントティーが定番の味。ティーポット以外にも、「バブーシュ」と呼ばれるサンダルやカラフルなカゴバッグ、遊牧民の伝統的なラグ「ベニワレン」など、エキゾチックなモロッコ雑貨は日本でも人気が高い。
また、アブラと娘のワルダが食事をとっているシーンや、ワルダが机に向かって勉強をするシーンで印象的なのは、繊細な幾何学模様の壁紙。モロッコをはじめとしたイスラーム世界の建物で多く見ることのできるこういった模様には、その歴史が深く関係する。