仏の国民的俳優2人への演技指導とは?『ベル・エポックでもう一度』監督が明かす
フランス映画界のトップに立ち続けるダニエル・オートゥイユとファニー・アルダンが夫婦役を演じる『ベル・エポックでもう一度』。この度、本作を手掛けたニコラ・ブドス監督のコメンタリー映像がシネマカフェに到着した。
今回解禁となった監督のコメンタリー映像は、仏国民的俳優であるダニエル・オートゥイユとファニー・アルダンへの現場での貴重な演出エピソード。本作ではオートュイユが演じるのは過去を懐かしむヴィクトル。そんな彼を「もう限界」と言って家から追い出すのが妻マリアンヌに扮したアルダンだ。国内外で様々な賞を獲得し、実力派と呼ばれるフランス映画界の2人の重鎮の現場での様子を、ブドス監督がふり返る。
まず『タイピスト!』に出演するなど俳優業も行っているブドスにとっては大先輩であるオートゥイユ。彼については「僕が満足しているか、常に気にしています。
まるで若手俳優でした」と述懐する。ブドス監督の眼には、監督に求められているものに応えているだろうかと自問自答している大御所俳優の姿が映ったことだろう。
それを察したブドス監督は、「ダニエルはヴィクトルになりきっていました」として「(ヴィクトル)そのものでした」