オスカーに名乗り! 全米映画批評家協会賞は『ハート・ロッカー』が3冠圧勝
(Photo:cinemacafe.net)
新年早々の1月3日(現地時間)、アカデミー賞へと続く賞レースのひとつである全米映画批評家協会賞(National Society of Film Critics Awards)の各賞が発表され、イラク戦争を扱った『ハート・ロッカー』が作品賞、監督賞、主演男優賞の3冠に輝いた。
全米映画批評家協会賞は1966年から開催されており、その名の通り、全米映画批評家協会に属する批評家によって選出される。アカデミー賞の前哨戦として注目を集める一方で、昨年の作品賞『戦場でワルツを』(イスラエル作品/アカデミー賞外国語映画賞ノミネート)、2006年度の『パンズ・ラビリンス』(メキシコ・スペイン・アメリカ合作)、さらに過去には黒澤明監督の『乱』も作品賞を受賞するなど、アメリカ以外の国で製作された作品が高い評価を受けることも多々見られる。
『ハート・ロッカー』はイラク・バグダッド郊外で爆弾の解体・爆破作業を行う軍の危険物処理班と姿なき爆弾魔の壮絶な戦いを描いた作品。ドキュメンタリーを思わせる臨場感あふれる映像と極限状態での緊張感、人間ドラマに全米から絶賛の声があがっている。