2021年7月16日 14:00
【レビュー】『ブラック・ウィドウ』生身のヒーロー“ナターシャ・ロマノフ”に触れる最後の旅路
アレクセイが耳を塞ぎたくなるほどの、レッドルームでの残忍な不妊手術についてもハッキリと言及している。
エレーナはディズニープラスで2021年内に配信予定のドラマシリーズ「ホークアイ」にも登場することが決定しており、その布石も“これぞMCU”というべき演出だった。
ナターシャが挑む最大のミッション…
愛と許しでさらに強くなる
やがて劇中では、エレーナ世代のレッドルームはさらにタチの悪い非人道的な方法でウィドウたちの自由意思を奪い、洗脳していることが分かってくる。そんなレッドルームを破壊し、ウィドウたちを洗脳から解き放つことが、ナターシャにとって最大の使命となる。
その使命に挑むべく、スカーレット自身が実際にスカイダイビングを行ったという空中アクションや、お馴染みのバイクチェイス、体を張った接近戦は大きな見どころで“マーベル映画が帰ってきた”ことを実感するが、最も心が動かされたのは、家族の愛に改めて触れ、ナターシャがよりいっそう強くなったこと。
「この映画の中で、彼女は愛されていることに気づくのだと思います」と監督も言う。「家族がいて、自分は大切な存在だということ、自分の人生は大切なものだったということに気づくのです。