2021年8月3日 10:05
米インディーズ映画のカリスマ監督、25年ぶりの日本劇場公開『スウィート・シング』
ジム・ジャームッシュらとともに米インディーズ界の雄として一世を風靡した、アレクサンダー・ロックウェル監督の『スウィート・シング』(原題:Sweet Thing)が10月29日(金)より公開決定。日本では25年ぶりの劇場公開新作となる。
スティーヴ・ブシェミ、シーモア・カッセル主演の『イン・ザ・スープ』(1992)やクエンティン・タランティーノ、ロバート・ロドリゲスらと共同監督した『フォー・ルームス』(1995)などで知られ、ジム・ジャームッシュと並んで米インディーズ映画のアイコンであるアレクサンダー・ロックウェル。
ロックウェル監督の日本での最後の劇場公開作は『フォー・ルームス』。その後もブシェミやジェニファー・ビールス共演の『13 rooms』(2002)や日本では配信のみの『ピート・ スモールズは死んだ!』(2010)など人気作ながら劇場公開されず。ロックウェル自身がニューヨーク大学で教鞭をとっていることもあって寡作になり、本作は待望の新作となった。
本作で描くのは、親に頼ることができず、自分たちで成長していかなくてはならない15歳のビリーと11歳のニコの物語。子育てができない親たちという現代社会の問題を描きながらも、16ミリフィルムで撮影された美しいモノクロとパートカラーの映像は詩的で美しく、『スタンド・バイ・ミー』も彷彿とさせる子どもたちの冒険は幸福感に満ちる。