2021年8月21日 18:00
カンバーバッチ主演『クーリエ』“冷戦”下のリアリティ再現する“色味”に注目
ドミニク・クック監督は、「色を限定した」と語る。「たとえば、赤いレンガは使わないことにした。厳しさを感じさせたかったので、赤いレンガは一つもないんだ。ソフトで温かで趣きのある世界にはしたくなかったんだ」と明かす。
衣装に関しても同じように色味が限定された。登場人物たちは保守的で、派手ではなくそれが服装にも表れている。「今のように、なんでも手に入る時代ではなかったから、人々は服をそれほど多くは持っていなかった。中流階級の人で、スーツを二着持っていたくらいだろうね。
可処分所得はそれほどなかったから、今と比べると服は決して安いものではなかったんだ」と時代考証にも余念がない。
さらに、「1960年代初めを舞台にしたスパイ映画や時代映画を何本も見たよ。60年代に作られた映画と、それ以降に作られた映画には面白い違いがあるよ。60年代の映画は派手さがなくて、よりリアルなんだ」と、監督はリアリティを追及したことを語っている。
『クーリエ:最高機密の運び屋』は9月23日(木・祝)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。
(text:cinemacafe.net)
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