2021年8月30日 17:30
『偽りの隣人』『タクシー運転手』『南山の部長たち』…韓国現代史への理解と関心深まる映画3選
ドラマやグルメ、アイドルグループなど韓国ブームの勢いが止まらない。映画の分野でも『パラサイト 半地下の家族』以降、ますます韓国映画への注目が高まっている。
そんな中で、韓国における軍事独裁と民主主義を求める者たちの闘いを描いた映画にはヒット作が多く、史実をベースにした重厚なサスペンス要素と韓国ならではの人情溢れるキャラクターが混じり合い、傑作が多く誕生している。そこで今回は、韓国国内でも大ヒットを記録したお墨付きの韓国現代史をテーマにしたおすすめ3作品を紹介する。
『KCIA南山の部長たち』2021年日本公開
実際にあったパク・チョンヒ大統領殺害の事件を、イ・ビョンホン主演で映画化したサスペンス。1979年10月26日、大韓民国大統領直属の諜報機関である中央情報部(通称:KCIA)部長キム・ギュピョン(イ・ビョンホン)が大統領を射殺した。大統領に次ぐ強大な権力と情報を握っていたともいわれるKCIAのトップがなぜーー?
さかのぼること40日前、KCIA元部長パク・ヨンガク(クァク・ドウォン)が亡命先であるアメリカの下院議会聴聞会で韓国大統領(イ・ソンミン)の腐敗を告発する証言を行った。