密命帯びた2人の緊迫のバレエ観劇…『クーリエ:最高機密の運び屋』本編映像
世界平和を望んだ2人の男たちが繰り広げるキューバ危機の知られざる舞台裏を描いたベネディクト・カンバーバッチ主演作『クーリエ:最高機密の運び屋』より、9月21日の「国際平和デー」に合わせて、スパイ映画の醍醐味が詰まった緊迫の本編映像が解禁となった。
本作は、キューバ危機の舞台裏で繰り広げられた知られざる実話を基に、核戦争回避のために命を懸けた男たちの葛藤と決断をスリリングに描いた、迫真のスパイ・サスペンス。ベネディクト・カンバーバッチは米ソ冷戦下に、CIA(アメリカ中央情報局)とMI6(英国秘密情報部)からスパイとしてリクルートされた英国人セールスマン、グレヴィル・ウィンを演じる。
この度解禁された本編映像は、CIAのエミリー・ドノヴァン(レイチェル・ブロズナハン)がモスクワのアメリカ大使館でグレヴィル・ウィンと秘密裏に筆談で会話を交わすシーンからはじまる。2人きりの一室でなぜ筆談なのか?それは大使館であっても盗聴されている可能性があるからだ。
ウィンが紙に「彼に伝えた」と素早く記すと、エミリーは静かに一箱のタバコを渡す。このタバコはソ連当局の目を欺くフェイク。中にはソ連からの脱出計画書が隠されているのだ。
それを渡す相手は、ソ連高官の1人であるオレグ・ペンコフスキー(メラーブ・ニニッゼ)。世界平和のために愛する祖国を裏切り、命を懸けてアメリカにソ連の核爆弾情報を暴露した密告者でもある。
ペンコフスキーの身に危険が迫ったことを察知したウィンたちは、一家を亡命させることにするのだが…。
脱出計画を進める緊迫シーンと並行して描かれるのは、ウィンとペンコフスキーが脱出前夜に観劇するバレエ。美しくも切ないカンパニーたちによる演目が、スパイ活動を通して1人の人間として心を通わせるようになったウィンとペンコフスキーの心中を浮かび上がらせ、2人を待つ波乱を予感させるような効果を生んでいる。舞台演出家としても名を馳せるドミニク・クック監督だからこそ表現可能だった贅沢な名シークエンスといえる。
このシーンに関してドミニク監督は「実際にウィンがペンコフスキーにボリショイ・バレエに連れていってもらったという記録が残っているんです。演目を“白鳥の湖”にしたのは、何か恐ろしい結末が待っているんじゃないかということを感じさせる演目なので、選びました」とインタビューで語っている。
果たしてペンコフスキー一家の脱出計画は成功するのか!?そして政治体制を越えた2人の友情の行方は…!?緊迫のスパイ・サスペンスに注目だ。
『クーリエ:最高機密の運び屋』は9月23日(木・祝)よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開。
(text:cinemacafe.net)
■関連作品:
クーリエ:最高機密の運び屋 2021年9月23日よりTOHOシネマズ日比谷ほか全国にて公開
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