2021年10月11日 08:00
少女たちが紡ぐ“私たち”の物語 『はちどり』『生きのびるために』ほか国際ガールズ・デーに観たい映画3選
本日10月11日は今年で10年目を迎える「国際ガールズ・デー」。「女の子の権利」や「女の子のエンパワーメント」の促進を広く国際社会に呼びかける日で、2012年に国連によって定められた。
いま現在でも経済的、文化的な理由により学校に通うことができず、10代前半での結婚を余儀なくされ、貧困の中で暮らしている少女は世界中至るところにおり、女性、そして若年であるというだけで様々な身体的、社会的制約が存在している。「国際ガールズ・デー」には少女たち自らが声をあげ、応援するイベントやアクションが世界各地で行われるが、今回は様々な少女たちの物語を女性製作者たちが紡いだ3本の映画をピックアップした。
“中学2年生”で知る世界、生と死…
韓国映画『はちどり』
“中2病”という言葉が生まれたように、思春期真っ只中の中学2年生はどこか特別かもしれない。ちょっぴり背伸びをしてみたくなり、自分の周りや大人たちを注意深く観察している頃だろう。1994年の韓国・ソウルを舞台にした『はちどり』は、中学2年生のキム・ウニ(パク・ジフ)が初恋の甘さや失恋のほろ苦さを知り、自分も、親友も、親も大嫌いになりながら、大人たちが抱える事情や自分の将来を少しずつ意識していく日常を描いている。