【シネマモード】この人に会いたい! 『フローズン・リバー』監督、コートニー・ハント
(Photo:cinemacafe.net)
先日、このコラムでもご紹介しましたが、ゴールデン・グローブ賞の発表が終わると、いよいよ気になってくるのがアカデミー賞のゆくえですよね。今年は、どんな物語が待っているのでしょうか。
ところで、みなさんは昨年のアカデミー賞で、ひとつの女性映画が異例の賞賛を浴びていたことを覚えていますか?作品のタイトルは『フローズン・リバー』。超有名ハリウッドスターが出ているわけでも、特殊効果を駆使しているわけでも、有名作家の原作本があるわけでもない、最近のヒット作の法則からはことごとく外れているはずの映画。でも、アカデミー会員を始め、世界の映画祭で、本当に映画が好きな人々から、絶賛された作品です。
主人公は、責任感も甲斐性もない夫に大切な貯金を持ち逃げされ、2人の子供を抱えて途方に暮れる白人女性・レイ。そして愛する夫に先立たれ、義理の母親に奪われた我が子を取り戻そうとするモホーク族のライラ。経済的にも、精神的も追い込まれた2人の女性が切羽詰った状況の中で出会い、厳しい選択を繰り返し、違法なアルバイトに手を染めながらも、希望の光を見いだそうとする物語です。
確かに、現在公開中の大ヒット作『アバター』のような最先端技術も使われていないし、あのような派手さのある作品作りではありません。