2021年12月17日 12:10
【インタビュー】有村架純と石橋静河はどんな思いを抱いて抱きしめ合ったのか? “分断”の時代に大切な他者へのまなざし
「保護司」という言葉自体、この作品で初めて耳にするという人も多いだろう。保護司は、犯罪や非行を犯した人々の更生や社会復帰を支える活動に従事する人々。非常勤の国家公務員ではあるが、給与は支給されず、あくまで民間のボランティア活動である。
先日より放送・配信が始まった「WOWOWのオリジナルドラマ 前科者 -新米保護司・阿川佳代-」は、罪を犯した“前科者”に寄り添う保護司の姿を描くヒューマンドラマであり、2022年1月には、ドラマの“その後”を描く劇場版の公開も控える。
有村架純が演じるのは、新米の保護司・阿川佳代。彼女の保護司としての最初の保護観察対象者であり、仮釈放中の“前科者”斉藤みどりを石橋静河が演じる。
「つぐない」とは何か? 「ゆるし」とは? 罪を犯した者はもう一度、人生をやり直すことができるのか――? 1話わずか30分弱の中で、決して軽くはない、いくつもの問いかけが心を揺さぶる本作。佳代もみどりも、時に自らの弱さをさらけ出し、傷つきながら、こうした問いかけに向き合い、歩みを進めていく。
ドラマ、そして映画を通じて、保護司と前科者という関係性を越えた友情、絆を紡いでいく2人の女性を演じた有村さんと石橋さんに話を聞いた。