2022年1月4日 17:00
巨匠指揮者率いる紛争地のオーケストラの驚きの活動とは?『クレッシェンド 音楽の架け橋』場面写真解禁
実在の管弦楽団へのインスパイアから生まれ、世界中の映画祭で観客賞を受賞した映画『クレッシェンド音楽の架け橋』より、場面写真が解禁された。
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本作のモデルとなったのは、現代クラシック音楽界を代表する巨匠指揮者ダニエル・バレンボイムと、彼の盟友の米文学者エドワード・サイードが、中東の障壁を打ち破ろうと1999年に設立した和平オーケストラ。ゲーテの著作のタイトルから「ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団」と名付けられたその楽団には、ふたりの故郷であるイスラエルとパレスチナ、アラブ諸国から若き音楽家たちが集い、「共存への架け橋」を理念に現在も世界中でツアーを行うなど活動を続けている。
敵対する民族の若者たちが集まっていたこの楽団では、政治論争ではなく音楽や文化についてできるだけ対話を促したいという想いから、日中のオーケストラのリハーサル以外に、夜にはワークショップやディスカッションを行なったそう。またプログラムの中では、対立するシリア人の少年とイスラエル人のチェロ奏者が隣り合わせになって譜面台を共有することもあったという。