7時間超えの『サタンタンゴ』&引退作『ニーチェの馬』、タル・ベーラ監督2作品を上映
巨匠タル・ベーラ監督の特集上映「タル・ベーラ 伝説前夜」に合わせて、『サタンタンゴ』『ニーチェの馬』がシアター・イメージフォーラムにて特別上映されることが決定した。
ベーラ監督が初期に手掛けた、日本初公開となる3作品『ダムネーション/天罰』、『ファミリー・ネスト』、『アウトサイダー』を、4Kデジタル・レストア版で上映する「タル・ベーラ 伝説前夜」。全150カット、上映時間7時間18分の伝説的傑作『サタンタンゴ』に至るまでの軌跡をたどることができる、伝説前夜のラインアップとなっている。
今回決定した特別上映では、そんな伝説の『サタンタンゴ』と、56歳の引退作『ニーチェの馬』を上映。
2019年に日本で初めて劇場公開された『サタンタンゴ』は、製作に時間も予算もかかるため、先に『ダムネーション/天罰』を手掛け、準備に9年、2年に及ぶ撮影、完成まで4年の歳月をかけて製作。秩序に縛られ、自由を求め、幻想を抱き、未来を信じ、世界に幻滅し、それでも歩き続ける人間の根源的な姿を詩的かつ鮮烈に描いている本作。クラスナホルカイ・ラースローの同名小説を原作とし、タンゴのステップ<6歩前に、6歩後へ>に呼応した12章で構成される。