くらし情報『“ある秘密”により出会う2人、物語が動き出す『白い牛のバラッド』本編映像』

2022年1月14日 14:00

“ある秘密”により出会う2人、物語が動き出す『白い牛のバラッド』本編映像

Photo by cinemacafe.net


第71回ベルリン国際映画祭で金熊賞と観客賞にノミネートされた『白い牛のバラッド』より、本編映像が解禁された。

この度解禁された本編映像は、謎の男が夫を死刑でなくしたシングルマザーの妻ミナと出会う場面だ。男は眉間に皺を寄せた神妙な面持ちで、言葉を詰まらせながらもレザと名乗り、ミナの夫の古い友人だという。どこか怪しい雰囲気を漂わせながらも、生前に借りたお金を返しに来たというレザ。ミナは、そんな話は初耳だと驚きつつも真摯に受け答えをする。


映像は、“ある秘密”によって結び付けられたふたりの今後の展開が気になる場面となっている。また、ここでは音にも注目。2人の会話の後ろから聞こえてくる街の喧騒やテレビから漏れる音など、生活音が際立って聞こえ、リアルな緊迫感が伝わってくる。


イランではファジル映画祭で3回上映されて以降、劇場では公開許可が下りなかった本作。近年は同じ死刑を扱った作品で、第70回ベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞したモハマド・ラスロフ監督の『悪は存在せず』が自国のタブーに挑み、世界中で高い評価を得たことは記憶に新しい。本作も例外ではなく、べタシュ・サナイハ監督とマリヤム・モガッダム監督は身の危険を冒してもチャレンジングな題材に挑み、破格の衝撃性がみなぎる冤罪サスペンスに結実させた。

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