2022年1月28日 18:00
「絶対語られるべきストーリー」韓国の海外養子縁組を描く『ブルー・バイユー』監督インタビュー&メイキング
2021年カンヌ国際映画祭ある視点部門にて上映され、8分間におよぶスタンディングオベーションで喝采を浴びた『ブルー・バイユー』。この度、主演を務めたジャスティン・チョン監督のオフィシャルインタビューとメイキング写真が解禁となった。
ジャスティン・チョン監督は、「韓国人コミュニティを通して国際的な養子縁組の話を知りました。最初は韓国内で始まったものが、朝鮮戦争の後に国際的になり、韓国人の子供がアメリカや南米やインドにもらわれるようになったんです」と語る。
「それで興味を引かれて調べるうちに、この映画のように、海外に養子にもらわれて育った子供が、後に国外追放になったり、あるいはまた戻ったりというケースが沢山あることを知って驚きました。そしてこういう話をほとんどの人は聞いたことがないことに心を痛めました。これは絶対語られるべきストーリーだと思ったのです」と本作の製作を決意したきっかけを明かす。
本作でチョン監督が目指したのは「今の時代に即していながらも、時代を超えた作品」という。「移民の国外退去や南部に住む男性など、この映画はいま現在の社会に見られる事象を描いています。それと同時に、私は本作を風化してアンティーク調になっているような感じにしたかったのです。