くらし情報『岩井俊二監督インタビュー N.Y.のダコタハウスが『リリイ・シュシュ』に影響』

2010年2月26日 22:45

岩井俊二監督インタビュー N.Y.のダコタハウスが『リリイ・シュシュ』に影響

(Photo:cinemacafe.net)

(Photo:cinemacafe.net)

その街は多くの人々を魅了し、また惑わし、時に温かく迎え、時に冷たく突き放す――。人も、出会いも、別れも愛も悲しみも…その全てを包み込む街、ニューヨーク。そびえ立つ摩天楼のはざま、公園、街角、バーなど、この街のどこかで生まれる様々な“愛”を世界各国から集まった監督たちがオムニバス形式で綴った『ニューヨーク,アイ ラブ ユー』。唯一、日本から参加となったのは海外にも多くのファンを持つ岩井俊二監督。ジョン・レノンゆかりのダコタハウスを印象的なロケーションとして使った作品で一編を担っている。岩井監督はニューヨークで何を思い、どのようにこの作品を作り上げていったのか?映画の公開を前に話を聞いた。

岩井監督の作品に出演しているのは、オーランド・ブルーム&クリスティーナ・リッチという日本でも高い人気を誇る2人の俳優。互いに直接会ったことはない、仕事上のつながりだけの関係の男女の、携帯電話を通じてのコミュニケーションが軽妙に描かれる。
この一編を引き受けることになったきっかけは、この作品のプロデューサーから届いた一通のメールだった。
「ごく普通にメールが届いたんです。

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