2022年2月11日 12:00
『やがて海へと届く』『Ribbon』「39歳」ほか…人生の転換期、女性たちの友情を描いた5作品
岸井ゆきの主演、浜辺美波らを共演に迎えた『やがて海へと届く』。本作は、引っ込み思案で自分をうまく出せない真奈(岸井さん)が、自由奔放でミステリアスなすみれ(浜辺さん)と大学で出会い、どこか互いに通じるものを感じたことから、徐々に親友関係になっていく2人の物語がベースに描かれている。
今回は公開に先駆け、そんな“女性同士の友情”をテーマにした話題のエンタメ作品に注目した。
■映画『やがて海へと届く』(4月1日公開/中川龍太郎監督)
本作で描かれるのは、ただ何でも話せたり心を許せる関係というだけではなく、それぞれお互いが自分にないものを持っている、どこか憧れを秘めたような友情関係。恋人関係とはまた違い、一番身近であるはずの親友だからこそ、どこか完全には踏み込めない領域が不思議と存在するような女性同士の友情関係は、観る者にとっては“あるある”と頷いてしまう部分も多いにあるかもしれない。
監督は、モスクワ国際映画祭で国際映画批評家連盟賞、ロシア映画批評家連盟特別表彰をW受賞するなど国内外で注目される中川龍太郎。彩瀬まるによる同名小説を、詩人としても活躍する監督の世界観と圧倒的映像美を融合させて映画化した。