『ハート・ロッカー』のプロデューサーがあり得ない失態で、オスカー規則違反
(Photo:cinemacafe.net)
いよいよ7日(現地時間)に発表を控えた第82回アカデミー賞で、『アバター』と並んで最多9部門にノミネートされた『ハート・ロッカー』だが、同作のプロデューサーによる規則違反が発覚した。
問題となったのは、4人いるプロデューサーの1人であるニコラ・シャルティエが2月19日に関係者に一斉に送ったEメール。AP通信によれば、メールの内容は「『ハート・ロッカー』を気に入っていただけたなら、私たちを勝たせて下さい。オスカーに投票する友人、俳優、監督、スタッフ、美術監督、特殊効果スタッフの人々にも声をかけてください。みなさんが1人か2人に声をかけてくれれば、5億ドルの映画に勝つのです」というもの。
ここで「5億ドルの映画」と書かれているのは、言うまでもなく、ジェームズ・キャメロン監督の『アバター』のことだ。ちなみに彼はその『アバター』や『イングロリアス・バスターズ』といったライバル候補の関係者にも同メールを送っていたらしい。だが、特定の候補への投票を促したり、ほかの候補をけなす行為はアカデミー協会の規則違反。
米国で同作を配給したサミット・エンターテインメントは、「週の始めにアカデミー協会から連絡を受けるまで、いかなるEメールが送られた事実も知らなかった」