キャリー・マリガン 『17歳の肖像』インタビュー オスカー候補24歳の素顔と成長
「ジェニーがパリに憧れていたように、私もいま自分がいる場所に満足できなくて『とにかくニューヨークに行きたい!ブロードウェイの舞台に立ちたい』という気持ちを持っていました。彼女の、“ここではないどこか”に行きたいと切望する気持ちは理解できたわ」。
キャリー自身、劇中当時のロンドンについて「若者が楽しめるような街になったのはこの(映画の設定の)数年後で、この頃は退屈な街だったと思う」と語るが、劇中のジェニーはまさに、ロンドンに希望を見出せず、対照的に年上の恋人に連れられて訪れたパリに自らの輝ける未来を投影する。そうしたキャリーの変化は、彼女のファッションにも表れる。60年代のファッションに身を包んだ感想は?
「やはり衣裳というものは役作りをする上で、非常に重要なもの。パリを訪れたシーンで着ていた服や、彼女自身の服、ヘレン(ロザムンド・パイク)に借りる服やデイヴィッド(ピーター・サースガード)に買ってもらう服など、ファッションは考えるのも着るのもとっても楽しかった。当時の男性のファッションもすごく魅力的で、いまの男性たちにも、汚い格好ではなくてああいう格好いい服を着てくれたらいいなと思います!唯一、6年間着ていなかった(高校の)