2022年3月14日 16:00
恐怖と混沌が増幅…『ヴォイジャー』ニール・バーガー監督「人間の本能を描く」
『レディ・プレイヤー1』のタイ・シェリダンや、リリー=ローズ・デップ、フィン・ホワイトヘッドらが共演し、惑星移住ミッションに挑む若者たちの狂乱を描いた『ヴォイジャー』。この度、メガホンをとったニール・バーガー監督のオフィシャルインタビューが到着した。
「根本的に人間とはどんな存在なのか」監督が問う
本作は、新たに人間が住むことができる惑星を調査するため、30人の子どもたちが探査隊として宇宙船に86年潜伏する何とも奇妙な設定から始まる。
人間の奥底に潜む本能が長い抑圧から解放されると、何が起きるのか?
本作の脚本と監督を兼ねるニール・バーガーは「真空状態の下にある人間の本能を描く映画だ。根本的に人間とはどんな存在なのか」を問いかけ、性欲、自由そして権利に目覚めた若者たちの姿や、その陶酔感を描いていく。
また、本作は私たちが善人であるべき理由とは?という倫理的な疑問を投げかける。「この作品は、社会がどう機能しうるかについて、様々な論議を巻き起こすだろう。宇宙船の中では若いクルーが実験室のラットのように見える不毛な環境だ。そうした状況下で彼らがどのような行動を取るか、いかにあっけなく野蛮になるかを観客は目にする。