2022年4月7日 16:05
1967年のチェコ・ヌーヴェルヴァーグの傑作『マルケータ・ラザロヴァー』日本初劇場公開
チェコ・ヌーヴェルヴァーグの巨匠フランチシェク・ヴラーチル監督による1967年の映画『マルケータ・ラザロヴァー』が55年の時を経て日本初劇場公開されることが決定し、ビジュアルが解禁された。
舞台は13世紀半ば、動乱のボヘミア王国。修道女となることを約束されていた少女マルケータは、領主とは名ばかりの父・ラザルと敵対する盗賊騎士コズリークの息子・ミコラーシュと恋に落ちる。彼女の心とは裏腹に、増大する王権に対抗するふたつの氏族間の衝突は激化していき…。キリスト教と異教、人間と野生、愛と暴力に翻弄される人々を描く。
13世紀ボヘミア王国を舞台に、宗教と部族間の抗争に翻弄される少女マルケータを描いた本作。『アンドレイ・ルブリョフ』(アンドレイ・タルコフスキー監督)、『七人の侍』(黒沢明監督)などと並び評され、1998年にはチェコの映画批評家とジャーナリストを対象にした世論調査で史上最高の映画に選出された。製作におよそ10年、かつてない規模の予算をかけ極寒の山奥で生活しながら548日間にもわたる撮影を決行。中世を忠実に再現し製作された、もう二度と作ることのできない空前の超大作だ。公開から55年の時を経て日本初劇場公開となる。