【シネマモード】アカデミー賞授賞式を見ているような『NINE』 こんな気分にオススメ
(Photo:cinemacafe.net)
この映画を何と評すればいいのでしょう。豪華で煌びやかで、贅沢。それぞれ正しいのですが、こんな言葉を並べてもまだ何かが足りない、そんな気分だった『NINE ナイン』。
ミュージカル版『オーシャンズ11』とでも言いましょうか、とにかくオールスターキャストなので、出てくる主要人物のすべてが主役級なのですから、もったいない限りです。しかも、主演のダニエル・デイ=ルイスはじめ、脇を固める美女軍団は、マリオン・コティヤール、ペネロペ・クルス、ケイト・ハドソン、ニコール・キッドマン、ジュディ・デンチ、ソフィア・ローレンと見事にオスカー絡みな人々。監督、製作、振付を行っているロブ・マーシャルだって、『シカゴ』を6部門のアカデミー賞に輝かせた凄腕ですからね。スタッフには、2年前に他界したオスカー監督、アンソニー・ミンゲラ(『イングリッシュ・ペイシェント』)も参加。さらには、原点となっているのが、1963年にオスカーを受賞したフェリーニの『8 1/2』(主人公の9歳当時の姿も登場すること、また不朽の名作に半歩進んだ解釈、歌+ダンスを加えたことから“NINE”というタイトルがつけられたとか)