2022年7月20日 21:00
モノクロで描かれるエストニアのダーク・ラブストーリー『ノベンバー』10月公開決定
男爵には『ムカデ人間』(10)のハイター役でカルト的人気を誇るドイツの名優ディーター・ラーザー。スパンコールのジャケットを身につけ、凛とした男爵の力強さと痛々しさを絶妙なバランスで演じる。2017年に撮影した本作が氏の遺作となった。
そのほか、魔女、幽霊、得体が知れない老婆などの多くは役者経験のない村人が務めたが、皆がまるで催眠術にかかったかのように、役になり切ることで、本作の悪夢的世界を彩る。
解禁された予告編からは、美しく魅惑的な映像とともにどこかおどろおどろしい本作の世界観が垣間見える。その漆黒の深みと白い雪のような映像美も確認することができる。
本作は、トライベッカ国際映画祭、ミンスク国際映画祭での最優秀撮影監督賞、アメリカ撮影監督協会スポットライト賞を始め、名誉ある賞を次々と受賞。アカデミー賞外国語映画賞2018年のエストニア代表に選出され、日本では同年に開催された第10回京都ヒストリカ国際映画祭「ヒストリカワールド」部門で上映されている。
『ノベンバー』は10月29日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。
(text:cinemacafe.net)