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【インタビュー】Charaから学ぶ、幸せに生きるためのヒント「自分が楽しいことが何かを知る」

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【インタビュー】Charaから学ぶ、幸せに生きるためのヒント「自分が楽しいことが何かを知る」


シンガーソングライター・Charaの軽やかなたたずまいは、いつの時代もどの世代にも人々の憧れの存在として映る。現在、Charaさんはディズニー公式動画配信サービス・ディズニープラス「スター」の日本発オリジナルドラマシリーズとして制作された『すべて忘れてしまうから』に出演中。主人公のミステリー作家“M(阿部寛)”が通う「Bar 灯台」オーナー・カオルを演じ、キャリア初のドラマ出演を飾った。

「新しいことに挑戦することが好き」と『すべて忘れてしまうから』への出演参加について話すCharaさん。輝き続ける活動の源泉は、新たなことへ飛び込む気持ちにもあったようだ。

単独インタビューでは、26年ぶりとなった演技の仕事から始まり、年齢を重ねて変わったこと・変わらないことなど、Charaさんの内面についても伺った。毎日をハッピーに過ごす、ハッピーを見過ごさずに見つけられるCharaさんのマインドは、我々がより良い明日を過ごすため、幸せに生きるためのヒントが得られるはずだ。

【インタビュー】Charaから学ぶ、幸せに生きるためのヒント「自分が楽しいことが何かを知る」

――『すべて忘れてしまうから』では初めてのドラマ出演となりました。
これまでもたくさんオファーはあったと思うんですが、出演の決め手は何でしたか?

今回は音楽を愛するカオルさんという役だったので、音楽つながりということもあったし、監督たちも「そのまま(のCharaさん)で」とおっしゃってくださったので、「できるかなあ~」みたいな感じで、お引き受けしました。例えば、役柄が主役とか重荷のものだったらちょっとできないけどね。

あとは、燃え殻さんのこのエッセイでやると聞いたとき、「ええ、これ!?難しくない?」と思ったんです。淡々としていてミステリー要素もあって、割と地味と言ったらあれだけど…でも映像になったらじわじわとくる、新しい感じなんじゃないかなと思って。それは挑戦だと感じたから、素敵だなと思ったんです。挑戦することって、私、好きなので。

――新しいことに踏み込む、やったことのないことに挑戦することは、日頃よりCharaさんの原動力のひとつだったりするんですか?

チャンスがあったら、やれたら面白そうってなります。何だろうな…自分が知ってると思う以外のことって、たくさんあるじゃない。
今回は「新しいことをやろう」と思っている人やチームに参加できたら面白いかも、と感じたので。そうやって違う筋肉を使ってみると「あれっ…」と気づくきっかけにもなりますし。

例えば、お散歩でも意識しないと、道路の端っこ、コンクリートの間に咲いてるお花とかも見過ごしちゃうじゃん。そういうのと同じように「見過ごさないで気がつけることができる」ことが、何かあると思うんです。

【インタビュー】Charaから学ぶ、幸せに生きるためのヒント「自分が楽しいことが何かを知る」

――今回のお芝居や現場での経験で感じたものが、Charaさんの創作の血肉になっていったりもするんですね?

なってると思いますね。いろいろな人とコミュニケーションを取るほうが、自分で気がつかないうちに他人と接する筋肉、コミュニケーション能力の筋肉は活性化されるはずなので。だから違う現場、このチームに入ることで活性化されてるはずですけどね。もともと割と活動的なタイプですけど。


――作品内では、とても自然な感じの演技に惹かれました。Bar 灯台では流れるような会話劇が続きますが、大変ではなかったですか?

撮影前、友達の女優が心配して「Chara、本読みやってあげるよ~」と来てくれたりしたんです。娘も「やってあげるよ」と言って本読みをやってくれて、…台本はその2回ぐらいかな。

今回はセットが本当に素晴らしかったから、「Bar 灯台に行けば、カオルさんになれる」みたいな状況があったんだと思います。美術さん、メイクさん、衣装さんもすごくこだわっていたんです。特にカオルさんは衣装がすごーく凝っていて、ほかの役者さんは毎回似たような服なのに(笑)、カオルさんだけ毎回違っていて。それは監督たちの希望でした。

【インタビュー】Charaから学ぶ、幸せに生きるためのヒント「自分が楽しいことが何かを知る」

――監督からは、そのほかにオーダーもありましたか?

監督が、現場で「やっぱり、それはなし」とか「こっちにしたい」と変えていくのはよくあることで、それは普通にあったかな。
映像は監督のものだと思っているから、「言うことを聞いてやったらいい」と思っていました。だからむちゃぶりも結構あったんだけど、「やりたいな」と思って努力しました。

自分にちょっとでも余裕がないと、人を愛する余裕は出てこない


――先ほどお話された新しいことに挑戦する以外に、Charaさんが日々の生活などでも指針にしていることはありますか?魅力的に生きるヒントを知りたいです。

私は普段から音楽的に生きてると思うけど、このインタビューを読まれている方と同じように、普通に人間です…(笑)。なので、「人生を楽しみたいな」と思っているから、自分が楽しい・ハッピーなことが何かを知ることがいいじゃないですか。

年を重ねていくと、何がハッピーでこれが好きというのがたくさん分かってくると思うので、私もそれを大切にしてるんじゃないかな。家族も大好きで、友達も大好きだし。自分にちょっとでも余裕がないと、人を愛する余裕は出てこないと思うので、リラックスして生きていたいですね。
そういうのに気をつけてるかも。あと、言葉に出してしまうと出したものは引っ込まないから、それも気をつけてますね。

――ハッピーに感じることについては、年齢を重ねるにつれて変わっていきましたか?

変わってますね。詞も書いているんだけど、言葉を紡ぐのがすごい好きなんです。若いときは、その辺に落ちてるような普通の言葉、要は「人がやってる使っている言葉を使いたくない!」みたいなのがあったんですよね。自分のオリジナリティーを理解してほしいのもあったのかな、新人さんは人と比較されちゃうじゃん

そういう時を経て、27歳くらいのときに長女のSUMIREを妊娠したんです。妊娠して子供が生まれてくるとなると、すごい責任感があって。小さな子供も理解する言葉を改めて勉強し始めて、そこで「普通の言葉はなんて素敵なんだ!」と意識がとても変わりました。


子供がいなかったときといるときで分けるとするならば、やっぱり全然違いましたね。前は、もうちょっと身勝手だったと思います。なんか心が豊かになって、いろいろ気がつける、気づきがすごいたくさんあるから、すごい優しくなったかな?

【インタビュー】Charaから学ぶ、幸せに生きるためのヒント「自分が楽しいことが何かを知る」

――今、何をやっているときが一番ハッピーですか?

私、大体何でもハッピーなんだけどね(笑)。「ああ、なんかうれしいな」と思うのが、子供たちが大きくなったので、ちょっと昔の母ちゃんとの出来事や思い出を、今の彼らと話して「ワハハ!」となるとき。何とも言えない楽しい雰囲気になりますね。「2回目の楽しみ」みたいなね。昔楽しかった出来事が、また今思い出せて話せて「すてき」と思うから、そういうのが楽しいです。

――今はSUMIREさんも佐藤緋美さんも俳優業をやられていますが、作品を観て感想を言い合ったりもしますか?

そうですね。
娘のも息子のも観てチェックしてますね。感想を言うときもあるね。「意外と声が出ててびっくりしたよ」とか(笑)。作品を観ていて、「私の好きなこの俳優さんと一緒に出てるね!ママが好きだって言っといて!」とか(笑)。普通では考えられないけど、芸能一家だとそういう会話がありますね。

――もしかしたらちょっとしたことかもしれないけれども、幸せを見つけたりハッピーに変換するのが、Charaさんは上手なのかもしれないですね。

なんかそうですね。私、今ひとり暮らしなんですよ。子育てが終わって、みんな独立して。もともと家族と暮らしていたときから、アーティストでも、お母さんでも、1日のうちにどんなに子育てで忙しくても、ひとりでいる時間は本当に大切だと思ったんです。本当に忙しくて時間がなくても、寝る前のお手入れの少しの時間でも、みんなが寝た後に1杯飲んだりする時間とかでも、何でもいいんだけど…そういうルーティーンみたいなのが(自分を)支えるじゃん。そういうの、いいですよね。そういうのがうまいんじゃないかな。だから、意外とひとりでも、なんかやってるんじゃない(笑)。

【インタビュー】Charaから学ぶ、幸せに生きるためのヒント「自分が楽しいことが何かを知る」

『すべて忘れてしまうから』は毎週水曜日、ディズニープラス「スター」にて独占配信中(全10話)。
(C) Moegara, FUSOSHA 2020

◆ヘアメイク:杉田和人(POOL)
◆スタイリスト:小川夢乃

(text:赤山恭子/photo:You Ishii)

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