『苦い蜜』金子昇インタビュー 運命の探偵役? ビートルズとの意外な接点を明かす
監督による完全なオリジナルのキャラクターだとか。
「実はそれ、今日初めて聞いたんですよ。誰もモデルにしていない…ということは、この役は監督自身なんだなと勝手に思ってます(笑)。でも、撮影のときも監督はあまり多くは語らなかったですね。ただ、僕はこの作品のクランクインの直前まで、どっぷり4か月間、ニューハーフの役に浸かっていたので、そういう動きが空気感が出てしまうかもしれないと思った。そこは、監督の方で指摘してくださいとお願いしました」。
“探偵役”という、なかなか演じる機会のない役柄とあって、準備段階から楽しめたのでは?と尋ねると苦笑いを浮かべつつこんな答えが。
「そう、探偵役と聞いて、僕の方もあれこれ想定して『古畑任三郎タイプか?それともコロンボか?いや、コナンくんか?』と探りつつ、キャラクターを考えてたんですが…。
まあ、映画を観てもらえれば分かりますが、僕の演じた探偵は、決して“推理、推理”って感じのいかにもな探偵ではないんですね。何も下調べなく乗り込んでいく感じで。準備していった古畑やコロンボはほぼ役に立たなかったですね…(笑)」。物語の内容は…と、これは観てのお楽しみ!ただ、少ない人数での密室劇とあって、会話のやり取りが大きな見どころ。