2022年11月18日 15:30
前田敦子主演『旅のおわり世界のはじまり』、アルジェリア発『パピチャ』ほかW杯開催地の意外な製作映画
サンダンス映画祭ワールドシネマドキュメンタリー審査員特別賞など多くの賞に輝く。
砂漠や平野、山を越え、荒野を彷徨う、その旅は命がけ。撮影できることが、生きている証となる。故郷を追われて難民になるとはどういうことか、その現実を容赦なく突きつける。
『ハウス・イン・ザ・フィールズ』
モロッコ・カタール合作/2017年
弁護士を夢見る少女ハディージャとその姉のファーティマは、モロッコの山奥で暮らすアマズィーグ人の姉妹。ある日、ファーティマが学校を辞めて結婚することに。ハディージャは大好きな姉と離れる寂しさを感じ、自分も姉と同じ運命を辿るのかと不安を募らせていく。
世界的建築家ザハ・ハディドを叔母に持つタラ・ハディド監督が、7年にわたって現地に通い、彼らと寝食をともにしながら親密な距離感でとらえたドキュメンタリー作品。
女性やLGBTQ、外国人労働者などの人権問題の観点から批判・抗議が相次いでいる今回のW杯。少なくとも今回紹介した映画には、いま懸命に闘い、前を向いて生きようとする者たちの姿(主に女性たち)が収められている。
「FIFAワールドカップ カタール 2022」は現地時間11月20日(日)