「終わらせてほしい」父の願いに、娘は…『すべてうまくいきますように』予告映像
フランソワ・オゾン監督がソフィー・マルソーと初タッグを組んだ話題作『すべてうまくいきますように』より予告映像とポスタービジュアルが解禁された。
“安楽死”を巡る父娘の葛藤を描いた本作は、これまでも“死”にまつわるテーマを繰り返し描いてきたフランソワ・オゾンの集大成的作品。
この度解禁となった予告映像では、エマニュエル(ソフィー・マルソー)が右半身不随になってしまった父・アンドレ(アンドレ・デュソリエ)から、自分らしく一生を終えるために“安楽死”の手伝いをしてほしいとお願いされるシーンから始まる。
愛する父からの思わぬ発言に困惑するエマニュエル。つい「悪い父親よ。友達ならよかった」と嘆くが、「なら友達として手を貸すのよ」と友人から背中を押されることで、妹・パスカル(ジェラルディーヌ・ペラス)とともに父の最後の願いに寄り添うことを決意する。しかし、安楽死の選択はフランスの法律では難しいため、スイスの安楽死を支援する協会とともに着々と段取りを進めていくことに。
姉妹にとっては直視しがたい現実だが、当の本人は元気に液体を飲む練習をしたり、「我が肉体を捧げよう!」と皮肉たっぷりに宣言したりと、なんだか生き生きとしている。
少しずつ体力も回復し、お気に入りのレストランや孫の演奏会に出向くなど、生きる喜びを取り戻したかのように見えるが…?父の願いと娘たちの願い、そして様々な人の複雑な想いが交錯するなか、“最期の日”が近づいてくる。
併せて解禁されたポスタービジュアルは、どこか遠くを見つめる父の額に、娘が微笑みながらキスを贈る場面が切り取られている。<祝福・友情>という意味も持つ額へのキスは、最後まで自分らしく生き抜こうとする父へ向けた娘からの“はなむけ”なのか。わがままな父の願い事に対して、「それでも、あなたと家族でよかった。」というコピーからは、戸惑いながらも父と真摯に向き合う娘の愛と葛藤を捉えている。
自分らしく最後を迎えたいという父と迷いながらも<すべてうまくいきますように>と願う娘を通し、生と死を見つめる本作に、注目が集まる。
『すべてうまくいきますように』は2023年2月3日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、Bunkamura ル・シネマほかにて公開。
(text:cinemacafe.net)
■関連作品:
すべてうまくいきますように 2023年2月3日よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマほか全国にて公開
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