妻夫木聡『ある男』、岸井ゆきの『ケイコ 目を澄ませて』ほか毎日映画コンクール候補発表
カンヌ国際映画祭より長い歴史を持ち、国内で最も権威と実績のある映画賞「第77回毎日映画コンクール」の各賞のノミネート作品、ノミネート者が決定。妻夫木聡、安藤サクラ、窪田正孝らを迎えた石川慶監督の映画『ある男』が最多9部門、岸井ゆきの主演・三宅唱監督の人間ドラマ『ケイコ 目を澄ませて』と、早川千絵監督『PLAN 75』が6部門ノミネートで続いた。
「毎日映画コンクール」は1946年(昭和21年)、日本の映画産業の振興に寄与し、国民に映画の楽しさを広く伝えることを目的に、毎日新聞社とスポーツニッポン新聞社によって創設された映画賞。今回は、2022年1月1日から12月31日までに国内で14日間以上、有料で劇場公開された作品(アニメーションおよびドキュメンタリー部門は、同期間に完成もしくは上映された作品)が対象となった。
男優主演賞には、阿部サダヲ、稲垣吾郎、佐藤二朗、沢田研二、妻夫木聡、豊川悦司、女優主演賞には、岸井ゆきの、田中裕子、寺島しのぶ、永野芽郁、のん、倍賞千恵子が候補に。
最多9部門ノミネートの『ある男』は、『蜜蜂と遠雷』で第74回毎日映画コンクール日本映画大賞を受賞した石川慶監督が芥川賞作家・平野啓一郎の原作を映画化。
6部門ノミネートとなったのは、聴覚障害のある元プロボクサー・小笠原恵子さんの自伝を原案にした『ケイコ 目を澄まして』と、75歳以上が自らの生死を選択できる<プラン75>という架空の制度を媒介に、「生きる」という究極のテーマを問いかける『PLAN 75』。
なお受賞作・受賞者発表は、2023年1月下旬の毎日新聞、スポーツニッポン新聞紙上にて行われ、表彰式は2023年2月14日(火)に開催される予定だ。