【カンヌレポート 04】たけし、批評家の採点は辛口も観客からは5分の拍手の嵐
(Photo:cinemacafe.net)
そんな照れ屋の北野監督も、上映後のレセプションではいつもの毒舌が復活。ヨーロッパの中でも特にフランスで人気があることについて聞かれると、「(お互い)人が悪いし、ケチだからかな?」と笑わせた。
カンヌにやってきたのはカンヌの60周年記念映画「それぞれのシネマ」以来、3年ぶりで、コンペティションへの参加は、『菊次郎の夏』以来、11年ぶりとなる。
その際に現地での評判に反して結果は無冠に終わった経験から、「散々な目に遭ったから、カンヌに何も期待してないよ」と笑いつつも、「こんなバイオレンス映画をコンペに選んだだけですごい。700本くらいの中からコンペに選ばれるんだから、それだけでありがたい」と語っていた。ちなみに映画の中で北野監督演じるヤクザの大友が乗る車のナンバーは「8333」。これはもしや「やーさん、散々」という物語を暗示している?と聞くと、「あ、分かった?」とニヤリ。
しかしバイオレンスとブラックな笑いが強烈すぎたのか、現地雑誌での星取評では、かなり辛い採点がつけられた。もっとも、カンヌでは批評家と審査員の意見はまったく別物。23日(現地時間)の結果発表が楽しみだ。
『アウトレイジ』は6月12日(土)より丸の内ルーブルほか全国にて公開。
(photo/text:Ayako Ishizu)
第63回カンヌ国際映画祭 現地レポート
http://www.cinemacafe.net/fes/cannes2010/
■関連作品:
第63回カンヌ国際映画祭 [映画祭] 2010年5月12日開幕
© Brigitte Lacombe – ad design graphiqueアウトレイジ 2010年6月12日より丸の内ルーブルほか全国にて公開
© 2010『アウトレイジ』製作委員会
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