等身大の主人公、現代的なストーリー『金の国 水の国』“いま”観るべき魅力
「このマンガがすごい!」(2017年)1位の人気コミックを映画化した注目作『金の国 水の国』が間もなく公開。本作をより楽しむための見どころのポイントをまとめた。
岩本ナオの同名漫画を『サマーウォーズ』『若おかみは小学生!』のアニメーション制作会社「マッドハウス」が映画化した本作。一足早く試写会で映画を観た観客からは、SNSを中心に感動の声が続々と届いている。
物語のはじまりは、100年間国交が断絶された国同士の対立!
本作の舞台は、商業国家で水以外なんでも手に入る裕福な<金の国>、貧しいが豊かな緑と水に恵まれた<水の国>。対照的な2つの国はあることをきっかけに戦争を繰り返してはいがみあい、ついには国交が100年間も断絶されていた。
国交が断たれる前、一度は歩みあったこともあり、友好の証として<金の国>は国で一番美しい娘を嫁として<水の国>に、<水の国>は国で一番賢い若者を婿として<金の国>に贈るという誓いを立てていた。国同士はその誓いを果たすため、それぞれ女性と男性を送りあうことに。
しかし、敵対心を隠せないそれぞれの国から贈られたのは美しい娘でもなく、賢い若者でもなく、なんと犬(ルクマン)