くらし情報『『春との旅』徳永えり 「仲代さんとは祖父と孫の関係で芝居で繋がってました」』

『春との旅』徳永えり 「仲代さんとは祖父と孫の関係で芝居で繋がってました」

(Photo:cinemacafe.net)

(Photo:cinemacafe.net)

流行りの3Dでもなければ、物語がジェットコースターのような急展開を見せるわけでもない。だが「映画として作られるべくして作られた作品」という言葉がしっくりくる。77歳の仲代達矢が9年ぶりに主演を飾った『春との旅』。小林政広監督の手による脚本は、幾多の作品に携わってきた仲代さんをして「これまでに出会った中でベスト5に入る」と言わしめた。元漁師の男が最後の居場所を求めて北海道、東北と親戚を訪ね歩く姿を描いた本作。彼に寄りそう孫娘・春を演じたのは期待の若手女優・徳永えり。彼女は何を感じ、春という少女にどんな思いを込めたのか?

まず、徳永さん自身の春の印象を聞いてみるとこんな答えが返ってきた。
「ある意味、すごく偏った女の子という印象を持ちました。
ずっと祖父を支える一方で、社交的でもなく、多分、友達もいないでしょうね(苦笑)。そんな中で、彼女なりの愛情を持って祖父に接しているんですが、彼女が祖父に寄り添い、助けているというよりは、周囲が考える以上に彼女の祖父に対する依存心が強いんだと思います。でも、2人を見ていると、特殊だけどこういう“パートナー”ってありなのかな、とも思えてくるんです」。

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