「クィア映画としても、日本映画史上まれにみる傑作」ドリアン・ロロブリジーダが称賛『エゴイスト』
編集の方、プロデューサーなど、いろんなひとたちが関わっている。本当にいいチームでやらせてもらっているなと、しみじみと感じております」と語ると、「ありがとう、みんな!」と登壇者たちに呼びかけた。
そして最後のメッセージを求められた鈴木さんは、「この映画には答えがないと思うんです。観ていただいた方がこれを愛と思うか、エゴと思うか、依存しあっているだけの関係だと思うのか。本当に人それぞれだと思います。もしかしたら、これからの人生のどの瞬間に観るのかということによっても、捉え方が全然違う映画なんじゃないかなと思います」と言い、「いろんなものを提示しているこの映画を誇りに思っております」とコメント。
さらに「これまで何度か、この映画は作られないんじゃないかという瞬間がありました」と続けた鈴木さんは、「僕も原作に感動して、ぜひやらせていただきたいとまわりを説得して。演じさせていただくことになったのですが、届いた台本を見て、監督に『これじゃやれない』と電話をしたこともありました」と告白。
さらに「その時に監督がおっしゃったのが、『僕を信じてくれ。僕が作るのは、この脚本から役者がリハーサルをして、演じているのを観て、どんどん生き生きとしたものにしていくんだと。