2023年3月23日 12:00
三島有紀子初ドキュメンタリー『東京組曲2020』公開 役者たちが撮影
本作は、3つのポイントをもとに撮影。
役者たちの暮らしぶりや感じていることを三島監督が引き出す形で共に作ること。
役者たちが自分もしくは同居人が撮影すること。(緊急事態宣言下、不要不急以外の外出自粛を余儀なくされるなか、日常を共にする同居人が撮影することは可とされた。情景カットなどは三島監督も撮影に参加)
「明け方(朝4時)に女の泣き声がどこからか聞こえてくる」というシチュエーションを全ての出演者共通の出来事として描くこと。泣き声は事前に録音され、8分にも及ぶ声を実際に聞き、その時の感情の動きやリアクションを記録。
日々の日記をつけようと決めた男性、舞台が延期となり、自宅で過ごす中で家事に追われる女性、楽しみにしていた出演作品の映画の舞台挨拶が中止になった女性、自宅で一人黙々と仕事をする女性など、役者たちの日常が切り取られた。
作品のキーとなる女の泣き声は、松本まりかが担当。
キャストには、荒野哲朗、池田良、大高洋子、長田真英ら。ラストカットの撮影に今井孝博、音楽は田中拓人が参加した。
三島監督は「リモートで声をかけた役者のみなさんに、カメラをまわしてもらいました。