きっかけは学生からの1通の手紙…松田翔太と高良健吾が学生による試写会に登場
(Photo:cinemacafe.net)
本作は、孤児院で兄弟のように育ち、人生を選べずに生きてきたケンタとジュンの青年2人の旅の物語。現代社会を生きる若者の不安や苛立ち、そして希望を鮮烈に描き出している。
本作の試写会を企画した学生たちは、映画から感じた自分たちの思いを伝えたい、そして松田さん高良さんからも、学生たちに思いを直接伝えてほしいという手紙を執筆。松田さんと高良さんに送ったところ、これに2人は心を打たれ、参加を快諾したとのこと。予想だにしない2人の登場に、客席からは大きなどよめきが巻き起こった。
松田さんの「もっと真ん中に集まって楽にやろうよ」というよびかけで、中心に集まった学生たちおよそ100人との意見交換がスタート。様々な質問が飛び出す中で、「うまくいかないことが続くとき、それを乗り越えるにはどうすればいいでしょうか?」という質問に、松田さんは「確かに、大変だとか嫌だと思うこともあるけど、何でもやってみないと分からない。
死んだらできない。いま、生きてるし、それ以下はない。システムとか自分の中の意識にやられてるだけ。状況を変えちゃえばいいだけ」と真剣な眼差しで持論を展開。
学生へのメッセージとして、高良さんは「この映画の見どころとかはどうでもいい。この映画を観て、ひとりひとりが感じたことが正解」と映画を観て感じたことを大切にしてほしいとの思いを伝えた。
松田さんは「この映画ができたってことが面白い。この映画を作ろうと思った人がいるってことに共感してほしい。
世間とか一般的な価値観に自分のモラルとか道徳とかが犯されてる。それをちょっと変えるだけで自分らしくなるし、ものの見方がすごい変わる。それをみんなでやればもっとこういう映画が作れるし、もっと(そうした行動が)当たり前でいい。僕らの意識が変わればいいだけ。そういう手助けをしてもらいたい。僕らは俳優でみんなは大学生ってのがあるかもしれないけど、どんどん参加してほしい」とこれからの社会を担う学生たちに熱いメッセージを送った。
ちなみに、この日の会場で学生たちから寄せられたり、学生たちが制作したウェブサイトに掲載された言葉を書き込んだフラッグが12日(土)に行われる本作の初日舞台挨拶において、キャスト陣に手渡され、公開劇場の渋谷ユーロスペースに展示される予定だという。『ケンタとジュンとカヨちゃんの国』は6月12日(土)より新宿ピカデリー、ユーロスペースほか全国にて公開。
■関連作品:
ケンタとジュンとカヨちゃんの国 2010年6月12日より新宿ピカデリー、ユーロスペースほか全国にて公開
© 2009「ケンタとジュンとカヨちゃんの国」製作委員会
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