2023年5月26日 16:45
眞島秀和&倉科カナら出演舞台「My Boy Jack」上演決定
時代の波にのまれ、息子を戦地に送り出した家族の苦悩を描く舞台「My Boy Jack」が、10月7日(土)紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAにて上演されることが決定。眞島秀和、倉科カナ、前田旺志郎、夏子らが出演する。
激戦が続く第一次世界大戦。健康な体があるなら戦地に行くべし、と声高に理想を語る父キプリングは、酷い近視ゆえに、軍の規則で入隊出来ない息子を人脈をつかって軍にねじ込む。母と姉は、必死に不安を圧し殺しながら日々を暮らす。戦意高揚を謳っていた父親も、日が経つにつれて不安にさいなまれるようになる。
必死に努力し将校になったジョン(ジャック)は、西部戦線へと出征。厳格だが優しい父と、無償の愛を注ぐ母との幸せな家庭で育った彼は、銃弾が飛び交う戦場を体験する。
ある朝、突撃ラッパが鳴り響く中、彼の中隊に突撃命令が下る。数時間の激闘が終わり、兵士たちは次々と傷つきながら塹壕へと引き上げてくるが、そこにジャックの姿はなかった――。
「My Boy Jack」は、「ジャングル・ブック」で知られるノーベル文学賞受賞作家ラドヤード・キプリングが、第一次世界大戦中に書いた詩。声高に戦争が悪いとも、戦争に行かなければよかったとも、息子を返せとも言わず、荒れ狂う風と潮に翻弄され、なすすべもなくいる者のやり場のない憤りや嘆きが語られている。