イザベラ・ロッセリーニの収録風景も『マルセル 靴をはいた小さな貝』メイキング映像
6月30日(金)本日公開がスタートした映画『マルセル 靴をはいた小さな貝』より、貝の声を演じたイザベラ・ロッセリーニの特別メイキング映像が公開された。
本作は、実写とストップモーションを組み合わせ、監督自身が本人役で出演するなど、フィクションでありながらもドキュメンタリーのように見せかけたモキュメンタリー手法で、“たった2.5センチの、靴をはいたおしゃべりな貝”マルセルの姿を、コミカルに、そしてエモーショナルに描く。YouTubeで公開した短編作品が長編映画化され、アカデミー賞をはじめ世界の映画賞レースを熱狂させ、一気にスターダムに駆け上がった。
『ブルーベルベット』でハリウッドスターの仲間入りを果たし、『永遠に美しく…』『不滅の恋/ベートーヴェン』など数多くのヒット作に出演し、15年あまりの間「ランコム」のイメージモデルを務めたイザベラが演じたのは、主人公・貝のマルセルの唯一の家族、祖母・コニー。実際に放映されているCBSの番組「60ミニッツ」を、コニーと一緒に見るのが日課なのだが、本作では実際に番組のキャスターを務めるレスリー・スタールが、本人役で出演しており、映像冒頭でレスリーは、本作の見どころを「わたしが特に好きなのは、マルセルとコニーの関係」とコメントし、「孫のいる女性たちにたくさんインタビューをしたけど、みんなマルセルとコニーのような関係を築きたいのに、多くの人がそのチャンスに恵まれない」と理想の祖母と孫の関係だと語っている。
マルセルの声を務めたジェニー・スレイトは、コニーのキャラクターについて「わたしの祖母とディーン(監督)の祖母をあわせたような存在だと思う。コニーは、わたしたちふたりの人生のなかで、本当に特別で大切な女性を組み合わせてできた人物」とコメント。映像には、埃まみれのテーブルでスケートをしてはしゃぐマルセルを優しい眼差しで見守る、コニーのあたたかいキャラクタ―像が伝わるシーンが登場。
また、イザベラのアフレコ収録風景の一部も映し出され、ジェニーが「とても変わった姿で現場にやってきたの。ランコムのイメージモデルが、ヘッドバンドにマイクをくっつけてるみたいな感じ」とふり返って説明。「イザベラはわたしたちに寄り添ってくれた。作品をみればそれがわかるし、イザベラの演じたコニーの声からも感じることができるはず」と締めくくっており、彼女が本作において圧倒的な存在感を放っていたことが感じられる。
そして出演・脚本・監督を務めたディーン・フライシャー・キャンプは、イザベラの起用理由について「コニー役はどうしてもイザベラにやってもらいたいと思っていた。彼女には静かなエネルギーがある。船を安定させるために船底に積む重しみたいな感じ。佇まいや口調から伝わってくるんだ。
でも、イザベラはそういう落ち着いた雰囲気以上のもの――自身の数々の経験や素晴らしい好奇心をこの作品に授けてくれた」と明かしている。コニーの影響を受けながら、マルセルが成長していく様子が描かれる本作。“お婆ちゃんの知恵袋”のような彼女のあたたかい言葉に、きっと観客も心が救われるはず。
『マルセル 靴をはいた小さな貝』は全国にて公開中。
(シネマカフェ編集部)
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