くらし情報『「重罪歴は? 共産主義者か? 同性愛者か?」海兵隊新兵への容赦ない詰問…『インスペクション』本編映像』

2023年8月2日 19:00

「重罪歴は? 共産主義者か? 同性愛者か?」海兵隊新兵への容赦ない詰問…『インスペクション』本編映像

と、全員が海兵隊の物差しで教官たちから詰問される。

顔に唾がかかるほどの大声、至近距離で問われた新兵たちも、全力で「ノー、サー!」と叫び返さなければならないのだ。


「今までの軍隊ものでは描かれなかったシーンだと思います」とエレガンス・ブラットン監督。鬼教官にしごかれるハードなシーンは、軍隊を描く名作の数々でも散見されてきたが、今回の映像のような入隊前のやり取りはあまり馴染がないかもしれない。それは全てブラットン監督自身の身に起きた事柄であり、彼の経験を色濃く反映している映画だからだろう。

また、本作のタイトルに関して監督は、「海兵隊という場では日々、点検・検査が行われているのでもちろん軍隊・上官からフレンチ(主人公)への“インスペクション”ということもあるし、同時に社会の中で自分が“インスペクション”されるという意味合いも込められています」と明かしている。

「重罪歴は? 共産主義者か? 同性愛者か?」海兵隊新兵への容赦ない詰問…『インスペクション』本編映像

「私は、軍隊に対して否定も賛同もしていない。この映画を通して会話を生み出して欲しかったのです」と話すように、物語の本質は軍隊の描写のその先にある。
軍隊で、ひいては社会で誰かが誰かを“インスペクション”すること。それは誰の物差しで、誰が良し悪しをジャッジするものなのか。

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