『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』スタッフらが明かす、監督・主演ケネス・ブラナーの“ポアロ級”のこだわり
『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』で監督と主演を務めているケネス・ブラナーの、本シリーズにおけるこだわりについて、ケネス自身やスタッフが明かしている。
ケネス・ブラナーは、ポアロ役に初挑戦した『オリエント急行殺人事件』で、共演者に「彼はカメラが回った瞬間にポアロに切り替わる」と言われるほどの名演技を魅せてきた。
『ナイル殺人事件』ではケネス自身も「この役は監督の仕事に刺激を与える」と語っていたが、本作では製作陣も「彼の異常なこだわりはまるでポアロ」と、カメラが回っていない時にさえポアロらしさが滲み出ているといい、演じる度にケネスの“ポアロ化”が加速しているようだ。
アガサ・クリスティが作り出した「名探偵ポアロ」は、自身を“世界一有名な探偵”と称するほどの自信家であり、容疑者の感情の機微も見逃さず、数々の難事件を華麗に解決してきた名探偵。推理外でも細やかなところに目が行き届く観察眼で、衣装の乱れにも人一倍敏感、曲がっているものがあればまっすぐに直さずにはいられないという性格の持ち主でもある。
そんなポアロを演じるケネスについて、『オリエント急行殺人事件』で共演したデレコ・ジャコビは「彼は、とてつもない能力を持っていて、監督もやっているのにカメラが回った瞬間にポアロ役に切り替わることができるんだ」