2024年1月23日 16:00
かつてのドイツ、同性愛を禁じる刑法175条に迫るドキュメンタリー映画『ナチ刑法175条』3月公開
アカデミー賞を受賞した『ハーヴェイ・ミルク』のスタッフがかつてドイツで施行されていた同性愛を禁じる<刑法175条>を通じて自由と尊厳を問う、1999年製作の傑作ドキュメンタリー『ナチ刑法175条』が3月23日(土)より全国順次公開決定。ポスタービジュアル、場面写真が解禁となった。
本作は、<刑法175条>により、特にナチ支配下で男性同性愛者が弾圧されていた事実を、6人のゲイとひとりのレズビアンによる証言を通して描いたドキュメンタリー映画。
同法により約10万人が捕まり、1万から1.5万人が強制収容所に送られ、強制労働や医学実験に使われた結果、生存者はおよそ4,000人、本作製作時に生存が確認できたのは僅か10名に満たなかったという。同性愛を理由に逮捕され、いきなり収容所に1年半拘置された者や、中にはナチドイツ占領下のフランスでも収容所に送られた者もいたという。
監督は『ハーヴェイ・ミルク』(1985年アカデミー賞受賞作)のロブ・エプスタインと、同作のスタッフだったジェフリー・フリードマン。ナレーションは自らもゲイであることを公表している『アナザー・カントリー』などに出演してきたイギリス人俳優、ルパート・エヴェレット。