くらし情報『女性監督史上3人目のカンヌ最高賞『落下の解剖学』ジュスティーヌ・トリエ「次世代が生み出す新しい映像を楽しみに」』

2024年2月25日 14:00

女性監督史上3人目のカンヌ最高賞『落下の解剖学』ジュスティーヌ・トリエ「次世代が生み出す新しい映像を楽しみに」

受賞に際して「予想もしていなかったけど、受賞には多くの意味があります。賞を取るために映画を作るわけじゃない。でもこれは素晴らしい贈り物。受賞したことにより、多くの人にこの映画を観てもらえるから、ザンドラ(・ヒュラー)やチームにとっても喜ばしいこと」と謝辞を述べつつも、同時に「私が“3人目の女性”だという事実に驚いています。受賞した女性が3人しかいないなんて。今回私が受賞したことで、将来への励みになると思う」と、次に続く世代にも思いを馳せる。

女性監督史上3人目のカンヌ最高賞『落下の解剖学』ジュスティーヌ・トリエ「次世代が生み出す新しい映像を楽しみに」

「根底から変化が始まっています。映画業界でも、より多くの女性が注目を浴びるようになっています。
私が駆け出しの頃は『女性のロールモデルは誰か?』と聞かれても、お手本になる女性が少なかったから、答えられなかった」と言い、「今回の受賞という贈り物に喜びと驚きを隠しきれない。思ってもいなかったから、びっくりして呆然としています」と喜びと驚きを表現した。

さらに世界で類を見ないほど、多くの文化的支援を受けているフランス映画だが、現在その“文化的例外(文化を他の商業商品とは異なる扱いをする概念)”の制度自体が、危機に瀕していることについて苦言を呈す。

才能あふれるトリエ監督でも、自身が作品を撮り始める際に受けられる融資が少なかったという過去をふり返りながら「今の若い人たちは大丈夫だろうか?」

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