2024年3月20日 10:00
石原さとみ、娘の失踪を取り巻く世間の声に“心を失う”…主演映画『ミッシング』予告
同情や善意だったはずの興味や関心は、いとも簡単に好奇心や悪意となって、誰かの心を突き刺していく。娘の失踪事件は、この物語の始まりに過ぎず、事件を取り巻く“世の中”が沙織里の心を壊していく。人間描写に定評ある吉田恵輔監督ならではのリアリティある演出が、現代を生きる私たちに深く問いかける予告映像となった。
また、同時に解禁されたポスターには「わたしたちは、心を失くしてしまったのか?」というキャッチコピーのもと、茫然自失の沙織里が配されている。しかし、中段の涙がこぼれる瞬間の沙織里にはかすかな生気も感じられ、その表情を虹色の光が優しく照らし、出口の見えない日々の先にある、かすかな希望を感じさせるデザインに。
予告映像からは、ギリギリまで追いつめられる主人公・沙織里の、とてつもない感情のうねりが伝わってくるが、6年前に自ら伝手を頼り「吉田さんの映画に出たいです」と直談判したという石原さんは、「こういう作品がやりたかったんだ、それが完成したんだ!本当に嬉しい。夢が叶ったなと思いました」と熱く語る。
中村さんは、撮影で一番印象的だったことは「(石原さんが)心身をすり減らしながら芝居をする姿。