2010年9月24日 22:18
ロマン・デュリス×エヴァンジェリン・リリー それぞれが語る“愛”と“絆”
(Photo:cinemacafe.net)
誰にでもいつか必ず訪れる“死”。人は自らの最期を予期したとき、何を思い、何を遺そうとするのか――?フランスで120万部を突破した大ベストセラーを映画化した『メッセージそして、愛が残る』はそんな問いにひとつの答えを提示する。自らの死期を悟り、喪われた愛を取り戻そうとする主人公・ネイサンを演じたロマン・デュリス、その妻・クレアに扮したエヴァンジェリン・リリーが、それぞれにこの作品が持つ意味、そして共演の感想を語ってくれた。
幼い息子を突然の病で失い、心を閉ざしてしまうネイサン。俳優として、この役を演じることの魅力をロマンはこう語る。
「心を閉ざした状態で登場したネイサンが、ドクター・ケイ(ジョン・マルコヴィッチ)が現れたことで命の期限を意識するようになり、人生にとって何が大切なのかを見いだし、徐々に愛に対して心を開いていく――。僕が気に入っているのはまさにそこだよ。ネイサンは、自分の身に降りかかった悲劇を受け入れてはおらず、愛する娘と妻からも遠ざかり仕事に逃避している。
こんな風に心を閉ざしている人物を演じるにはいくつもの方法がある。それはとても魅力的なことだよ。