くらし情報『2023年カンヌ映画祭上映のロシア映画『グレース』10代の娘と寡黙な父のロードムービー公開』

2023年カンヌ映画祭上映のロシア映画『グレース』10代の娘と寡黙な父のロードムービー公開

Photo by cinemacafe.net


ロシア発、移動映画館で日銭を稼ぐ父と思春期の娘の成長譚を描くロードムービー『グレース』。2023年のカンヌ国際映画祭監督週間に選出された本作の日本公開が決定、ティザーポスターと特報映像が解禁となった。

ロシア南西部の辺境、乾いた風が吹きつけるコーカサスの険しい山道。無愛想な目をした10代半ばの娘と寡黙な父親は、錆びた赤いキャンピングカーで旅をしながら移動映画館で日銭を稼いでいる。母親の不在が2人の関係に影を落とし、車内には重苦しい沈黙が漂っている。

2023年のカンヌ国際映画祭で上映された唯一のロシア映画として大きな反響を呼んだ本作。息が詰まるような停滞感に覆われたロシア辺境を舞台に、思春期の不安を抱える少女の成長譚を描くロードムービーは、父親への反発、思春期の戸惑い、そして終わりの見えない旅路の先に一体何が待ち受けているのか――。


監督・脚本を手掛けたのは、ロシアのドキュメンタリー出身の新鋭イリヤ・ポヴォロツキー。
“ロシア映画”を締め出す世界的な動きが強まる中、2023年のカンヌ国際映画祭の監督週間に見事に選出され、その後もサン・セバスティアン国際映画祭をはじめ数多くの映画祭にノミネートされた。

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