『HOW TO HAVE SEX』親友だから傷つけ合う…リアルな関係性を映し出すキャラクターたち
昨年のカンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリを受賞したモリー・マニング・ウォーカー監督の長編デビュー作『HOW TO HAVE SEX』。この度、痛いほどに共感できる本作のリアリティあるキャラクターについて監督が明かした。
英国の新星ミア・マッケンナ=ブルースが演じた主人公のタラは、親友3人の中で1人だけバージンであることに焦りを感じているティーンエイジャー。
監督のモリー・マニング・ウォーカーは「キャラクターとしておしゃべりで明るくて、パーティーに行けばみんなが集まってくるような愛される10代の若者が、こういう場面に遭遇した時にどうなるのか。実際に多くの人がタラと同じだと思うのですが、自分の中に問題を抱えて生涯忘れることはなく、それでも人生は続いていくのだということを描きたいと思いました」と、性的な同調圧力を最も強く感じているキャラクターであるタラを通して描きたかった思いを明かす。
また、何かとお節介を焼いてタラを振り回してしまうスカイ(ララ・ピーク)は、監督が10代のころの友人たちを参考にしたキャラクターだという。
「特にその年頃というのは、みんな男子と寝たとか寝ないとか、どのぐらい自分が性的な魅力を持っていて性的にいかにアクティブなのかといったことを女子同士で競り合って、証明しなきゃいけないといった感覚が、当時はすごくありました」