中国国境の街で過ごす、若者3人のひととき描く『国境ナイトクルージング』10月公開
第96回アカデミー賞国際長編映画賞(シンガポール代表)の『燃冬(原題)』が邦題『国境ナイトクルージング』として10月18日(金)より公開されることが決定。ティザービジュアルと特報が解禁された。
中国と北朝鮮との国境の都市、延吉。ハオフォン(リウ・ハオラン)は友人の結婚式に出席するため、冬の延吉を訪れた。披露宴が終われば、翌朝のフライトまで予定はない。暇つぶしに観光ツアーに参加してみたが、不運にもスマートフォンを紛失してしまう。
そこで観光ガイドのナナ(チョウ・ドンユイ)はお詫びにとハオフォンを夜の延吉に連れ出す。男友達のシャオ(チュー・チューシアオ)も合流しての飲み会は盛り上がり。
ナナの部屋になだれ込んで朝方まで飲み明かすのだった。
翌朝、寝過ごしたハオフォンは上海に戻るフライトを逃し、途方に暮れる。ぽっかり空いた週末。シャオの提案で3人はバイクに乗り込み、国境クルージングに出掛ける。数日間、目的もなく一緒に過ごしただけ。それでも、心から笑い、冒険した思い出が、迷える若者たちの未来を変えていく。
監督を務めたのは、『イロイロ ぬくもりの記憶』(13)で、フィリピン人ヘルパーと彼女が世話をする10歳の子どもとの絆を繊細に描き、第66回カンヌ国際映画祭カメラドールを受賞したシンガポール出身のアンソニー・チェン。